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おきなわのくらしかた

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お弁当記念日

今月から息子が幼稚園に通い始めました。
と同時に、私も久しぶりに規則正しい生活に。
なにせ最寄りの幼稚園までは片道20キロ!
特に教育内容にこだわって遠くまで通わせている、とかではなく、
3年保育の幼稚園となると一番近いのがここだった、という…。

沖縄で言うところの「幼稚園」とは、通常、
公立の小学校に付属する一年保育の公立幼稚園のことであり、
いわゆるアメリカ統治下の“プレスクール”の名残りだとも
言われているようです。
また、沖縄は共働き率が高いため、
多くの家庭では幼い頃から近隣の保育園に通わせて
小学校入学一年前になると付属の幼稚園にシフトするという
パターンが多いようで、
私の住む村にも保育園ならば3つもあります。

実際に私の周りにも専業主婦はほとんどおらず、
「なんで預けないの?」と不思議がられることもしばしば…。
私にとっては、忙しない東京から
自然豊かな沖縄に移り住んだからこそ
家庭に入り夫を支え子どもを育てたいという希望があったので
そういった声に戸惑うことも多々ありました。
こればっかりは、何が正しくて何が間違っているとかではなく、
価値観の違いというやつであり、
理解されないのも致し方ないなぁ…というのが
今まで押し黙っていた本音です。

と同時に、夫も私も母親は専業主婦で、
お互いが3年保育の幼稚園に通っていたというのも、
今の私たち家族のライフスタイルに
揺るぎないものを与えているのかもしれません。
とにもかくにも、そんな経緯があるので
片道20キロ、一日2往復で80キロを週に5日…という
数字にすればちょっと気の遠くなるような送迎も
「そのために私がいる」と思えば、なんということはない。
むしろ楽しんでみせる!と意気揚々としています。





はてさて、そうは言っても毎日早起きになりました。
一番ドタバタするのは、週に2回のお弁当の日。
お弁当箱は、私が幼稚園生のときに使っていた
みつばちマーヤのアルマイト製。

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昔はみんなこれでした!
まさか自分の息子に受け継ぐことになるとは思ってもおらず。
ずっと大切に保管してくれていた母に感謝です。




記念すべき、4月18日(月)。
第一回目のお弁当です。

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3種類のおにぎり、ウインナー、卵焼き、きゅうりの浅漬け、
チーズかまぼこ、いちご。

多いのか少ないのかもわからない。
そしてお弁当箱にいかほど入るのかもわからず悪戦苦闘!
時間が迫って手が震えるほどに焦る!
そしてやっとのことで息子に手を振り、
気になるのはやっぱりお弁当のこと。
食べた…食べない…食べた…食べない…と、
花占いをしながら待つこと6時間。
迎えに行くと満面の笑みで「全部食べたよ〜!」と。
でもね、お母さんは半信半疑よ。フタを開けるまでは。(笑)

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もう、なんというか、こみ上げるものがありました。
あれは嫌だとか、もう食べないとか、
日々文句ばかり言いながらご飯を食べていた息子が
こんなにすっかり食べてくれるなんて!
涙で滲んだファインダーを覗きながら
食後のお弁当箱を写真に収めるなんて!




そんな記念日から、もう2回も。

金曜日はミルクとパンのみの給食につき、
“副菜およびデザートを。”という指定付きのお弁当。

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ナポリタン、ポテトサラダ、スティックチーズ、
バナナとレーズンのハチミツレモンマリネ、いちご。




そしてまた、月曜日。
「ウインナーとたまごやきはぜったいね!」と言われているので
そこは遵守。

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カレーピラフ、ウインナー、ブロッコリー(マヨネーズ添え)、
卵焼き、ちくわチーズ&ちくわきゅうり、
ガジャーハルワ、オレンジ、いちご。



いずれも、祝、空っぽ! バンザイ!




ふと頭に浮かんだ、俵万智さんの有名な短歌。

「『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日」

当時、私はまだ小学校を卒業したくらいのこどもだった。
一体この歌の何がいいのだろう?と思っていた。
でも今の私には心に響く。
“君”のことをすごく愛していたんだろうなぁ。
サラダを一口食べたとき、
きっと忘れられないほどの笑顔だったんだろうなぁ。
そして何より、
“君”から愛されていることを実感したんだろうなぁ、と。


サラダがお弁当に替わってもまたしかり。
息子が生まれて3年ちょっと。
自分が一方的に与えてきたと思っていた愛情が、
初めてカタチになって返ってきたと思った。
週に2回もお弁当なんて面倒な…と思っていたけれど、
まだ感情を100%表現できない幼児の親にとって
幼稚園のお弁当は、想像を遥かに超える
特別でまばゆいツールだと思う。


頑張って作る。
頑張って食べる。


親も子も、目には見えない何かを確かめるために。



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by sakurafood | 2011-04-28 00:58 | こどものこと

我が家のカレー定食

月に1~2回お世話になっている
群馬の下仁田ファームさんから、
地震があった数日後に野菜が届きました。
ほうれん草にかき菜に菜花、ふきのとうなど、
どれも春を感じる野菜ばかり!
元気いっぱいの関東野菜をいつも楽しみにしているのです。

けれど、その数日後。
「かわいそうなホーレンソー」というタイトルで
ブログがアップされていました。
出荷先の道の駅からほうれん草の撤去通達が来た、とのこと。
下仁田ファームさんの野菜への愛情を常々感じている身としては
今回の原発の件をどうしても憂いてしまうし、
いわゆる“風評被害”の大きさを痛感した出来事でした。
と同時に、いただいたほうれん草を
絶対美味しくもりもり食べてやる!と、拳を握ったのでした。

そんな折、foodmoodのなかしましほさんがツイッターで、

「ほうれん草のグリーンカレー(頑張れほうれん草レシピ):ほうれん草2わはざく切り,塩少々,水100mlと鍋に入れ蓋をして弱火でくたくたに煮る。水分ごとミキサーでピュレにして、グリーンカレーペースト1/2袋~,ココミル1缶(400ml),ナンプラーor塩少々を加え一煮立ちさせて完成。」

とツイートされていて、これはまさに今作るべき料理だ!と、
さっそく台所に立ちました。

そうしたら、
これがとってもかんたんで、とってもおいしいのです!
あまりに感激してしまって、
下仁田ファームさんのほうれん草はすべてこのカレーに。
先日遊びに来てくれた友人とも一緒に食べました。
題して、カレー定食。

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ほうれん草のグリーンカレーに、タンドリーチキン。
トマトとセロリのライタ(ヨーグルトサラダ)。
そして、グリーンの上のさらに濃いグリーンのペーストは
パクチーペースト。

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バジルペーストがあるんだから、
パクチーもペーストにして保存できるのでは?という安易な発想で
一袋買うといつも大量に入っている沖縄県産パクチーを
ペーストにしてみたのです。
作り方もいたってかんたんで、
パクチーとにんにく、塩、オリーブオイルをミキサーにかけるだけ。
もっと青臭くなるかなぁと思っていたけれど、
生で食べるよりマイルド!
パクチー好きの我が家には欠かせない保存食となりました。



そして、このカレー定食にはもれなくデザートもついてきます。

「ガジャー・ハルワ」

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パキスタン風にんじんのミルク煮。
パキスタンでは伝統的なにんじんのデザートだそうです。
「ガジャルハルワ」で検索をかけるとレシピも色々出てきて、
お隣のインドでも有名なデザートのようです。
私はこちらの本でお世話になりました。


旅する料理教室 世界の料理上手から教わるとっておきレシピ
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すり下ろしたにんじんと牛乳を火にかけて
ひたすら煮詰めて炒めて…と、手順はとてもかんたんなのですが、
なにせ煮詰まるまでひたすらかき混ぜ続けなくてはならず
とても手間がかかる!
…でも、一度食べたらその手間が苦にならないくらい
とってもおいしいんです!
なんといったらよいか、
濃厚なにんじんのムースといったらいいのかなぁ…。
にんじん独特の根菜臭もなくなるからか、
こどもたちもたくさん食べてくれました。
本によると、パキスタンでは一度にたくさん作って、
食事の後に少しずついだだくものらしく、
手間を考えるとなるほど納得。
私もかならずやまた作ってしまうこと必至のデザートでした。

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たくさんの人に支えられて、
日々の食卓が豊かになっていること。
いや、違う。
たくさんの人に支えられているからこそ、
豊かにしないといけない。
消費は苦しみながらするものではない、と思うのです。
今日や明日、未来の元気のために。
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by sakurafood | 2011-04-04 08:14 | 台所にて

にんじんの甘いもの

毎年、時期が来ると楽しみにしている「津堅にんじん」。
*津堅島と津堅にんじんについては、以前の津堅島探訪記で!

今年も市場の店頭にたくさん並んでいて、
うきうきとしながら購入しました。

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こちらはちょっと小振りだったので、
そのまま蒸してお塩をパラリ。
それだけでも甘みいっぱいのにんじんです。

そして、毎年このにんじんを手にすると必ず作りたくなるのが、
キャロットケーキ。
今年は、ricoさんから教えていただいた
素敵なキャロットケーキに挑戦!
しかしながら、教えていただいたサイトのレシピは英語で、
ただでさえ英語が苦手な私はチンプンカンプン…。
それでもただただ作ってみたい一心で、お勉強。
まず、このままでは量が多すぎるから半分に。
でもアメリカのカップサイズは日本と違うから
単純に半分には割り切れないし、
そもそも粉をカップで計るという習慣もない。
はたまた、中力粉と呼ばれるものも
私の中ではあまりポピュラーではないので
強力粉と薄力粉をミックスしたり…。
などと試作を数回繰り返して、納得の完成。
そして、おいしい〜〜!


というわけで、未熟な私には残念ながら
smittenkitchenさんのキャロットケーキをそっくりそのまま!
というわけにはいかず、まったく別物かもしれませんが…
私なりにアレンジしたレシピをまとめてみました。
(甘さはしっかり甘かったので、控えめにしてみました。)


【キャロットケーキ】(マフィン型12個分)

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【材料】
☆強力粉  90g
☆薄力粉  50g
☆重曹   小さじ1
☆塩    小さじ1/2
☆シナモン 小さじ1
☆ナツメグ 小さじ1/4

砂糖    100g
サラダ油  100g
卵     2個
しょうが汁 小さじ1/2
にんじん(すりおろす)200g(約2本分)
くるみ   30g
レーズン  30g

※オーブンを180℃に予熱する。

【作り方】
1. ボウルに☆の粉類を混ぜ合わせておく。
2. 別のボウルに砂糖とサラダ油を入れて泡立て器でよく混ぜ、卵を一つずつ加えてその都度よく混ぜ、さらにしょうが汁も加えて混ぜる。
3. ヘラに持ち替えて、1.(粉類)を2.のボウルに加えてさっくり混ぜ、粉気があるうちにすりおろしたにんじんとくるみ、レーズンも入れて混ぜる。
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4. マフィン型に流し入れ、18〜20分焼く。

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<メープルクリームフロスティング>
【材料】
クリームチーズ 100g
無塩バター   20g
粉糖      50g
メープルシロップ 15g


【作り方】
1. クリームチーズとバターを室温に置いて柔らかくしておく。
2. すべてを合わせて、ハンドミキサー(もしくは泡立て器)でよく混ぜてホイップ状にする。
3. 冷めたキャロットケーキにデコレーションする。

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教えてくださったricoさん、そしてsmittenkitchenさん
ありがとうございました!!



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東北の震災があったあの日から、
命について、日々について、たくさん考えました。
そうしたら足下が見えなくなって、
ニュースをかき消すこどもたちのはしゃぎ声に苛立ったり、
自分があまりに平和な島に住んでいることが申し訳なくなったり。

でも今回のことで知ったのは、命の儚さではなく、命の尊さ。
志半ばで亡くなったたくさんの命を胸に、
一人ひとりが今この時を大切に生きないといけないと思うのです。
今の私には、幼いこどもたちを育てることで日々精一杯で、
そんな自分を正直情けなく思います。
それでも日々を恥じないように、大地を踏みしめ、
前を向いて丁寧に歩んでいきたいと思っています。

今回の震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、
一日も早い復興を心から願っています。
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by sakurafood | 2011-04-03 19:47 | 台所にて